ミサキ視点
マサトの腕の中にいる。ミサキは、その温かさと優しい匂いに包まれながら、本当は嬉しくて仕方がなかった。彼の大きな手が、背中にそっと回される。その手のひらから伝わる熱が、ミサキの心の奥底に染み渡っていくようだった。こんな自分を、マサトは心配してくれている。そして、信じてくれようとしている。それどころか、「付き合わないか?」とまで言ってくれた。
小学校の低学年の頃から、ずっとマサトのことが気になっていた。いつも隣にいて、一緒に遊んでくれて、優しいマサト。その笑顔を見るたびに胸がキュンと音を立てるような、淡い恋心をずっと抱いていた。だから、本当は「うん」と頷いて、彼の腕の中で安堵の涙を流したかった。心から付き合いたいと願っていた。
あれは、ほんの数ヶ月前のことだ。陸上部の練習が終わり、更衣室が混んでいたので、ミサキは人目につかないようにと、空き教室の片隅で着替えをしていた。体育着を脱ぎ、下着姿になったその時、教室の扉がギーッと音を立てて開いた。そこに立っていたのは、部活の先輩だった。
「お前、こんな所で着替えてんのか? 誘ってんだろ……それ」
先輩は、獲物を見つけたかのようにニヤニヤと下卑た笑みを浮かべ、ミサキの方へゆっくりと近づいてきた。その足音は、ミサキの鼓動に合わせてかのように、ドクドクと不気味に響く。
「きゃっ! 着替えてるんで、出ていってください!」
ミサキは慌てて両手で胸とパンツを隠し、後ずさりする。背中が冷たい壁にぶつかり、もう逃げ場はなかった。ミサキの下着姿を、先輩は楽しむようにスマホのカメラで数枚、写真を撮っていた。フラッシュの光がミサキの目に焼き付く。
「撮らないでください!イヤっ!」
絞り出した悲鳴は、むなしく空き教室に響くだけだった。着替える場所を人目に付かない場所にしたのは、自分自身だった。その自分の選択が、今の状況を招いてしまった。後悔と恐怖が、ミサキの心に重くのしかかる。壁に背中を押しつけられたまま、ミサキはただ震えることしかできなかった。
写真を撮られたことにミサキの思考は完全に停止していた。頭の中は真っ白で、何が起きているのかを理解するまでに時間がかかった。
「え? 何で……先輩が……? わたし、どうなるの……?」
混乱するミサキの心とは裏腹に、先輩の行動は素早かった。考える間もなく、腕を掴まれ、背後から抱きしめられる。スポブラの上から先輩の大きな手が胸を鷲掴みにし、ミサキは悲鳴をあげた。逃げようともがくが、ミサキの細い腕では先輩の力に到底敵わない。
「やめてっ!嫌っ……んっ……あっ……やぁっ……」
ミサキの懇願の声は、先輩の耳には届かない。先輩はミサキの耳元で、下卑た声で囁く。
「お前、胸柔らかくて最高だな……あっちの方は……」
その言葉と共に、先輩の手がミサキのパンツの中に入り込んできた。生まれてから誰にも触れられたことのないミサキの割れ目に、先輩の指が伸びる。その異物感と、不快な感触にミサキは悲鳴のような声をあげた。
「やぁっ……!触らないでっ!やっ!あっ!んっ……あっ……」
先輩はそんなミサキの言葉を嘲笑うように、楽しげに笑いながら言った。
「お。濡れてきてんじゃねぇか……実は嫌がってる振りして興奮してきてんじゃねぇの?」
しばらくの間、ミサキの体は先輩に好き放題に触られ続けた。唇に強引にキスをされ続け、クチュクチュと湿った音が静かな教室に響く。やがて、指を奥まで入れられると、ミサキの背筋をゾクゾクと痺れるような快感が駆け抜けた。膝がガクガクと震えだし、ミサキはもう立っていることすらできなくなる。先輩の腕の中で、ミサキの体は先輩の思い通りになっていく。
体を好き勝手に触られ、ミサキは必死に声を絞り出した。
「やぁっ……だめっ……あっ、んっ……離して!集合時間におくれちゃいますっ!」
ミサキの言葉に、先輩は耳を傾けることなくニヤニヤと笑っている。
「んなもん、放っておけばいいだろ……帰りの挨拶するだけだしよ、俺たちが居なくても問題ねぇっての……やめちゃって良いのか?もう何回もイッちゃって膝がガクガクじゃねぇかよ」
抵抗する力も残っていなかった。ミサキは、先輩の腕の中でただ身を委ねることしかできない。先輩はミサキを机の上に座らせると、脱ぎかけになっていたパンツを完全に引き下ろした。そして、またスマホを取り出して数枚、写真を撮り始める。
「やめて……撮らないで……」
「記念撮影だってのっ」
ミサキの懇願は虚しく、先輩は楽しげに笑いながら、自分のズボンを下ろした。大きく膨らんだソレが、ミサキの目の前に現れる。先輩は、それをミサキの割れ目にニチャニチャと音を立てながら擦り付けてきた。その度にゾクゾクとした快感がミサキの体を再び襲い、腰が浮き上がるほど気持ちが良かった。
なにこれ……気持ち良い……。
その快感にミサキの頭の中は真っ白になる。でも、ダメだよ……。マサトが……マサトのことが好きなのに……。ミサキの心の中で、理性と本能が激しくぶつかり合った。罪悪感と快感が、ミサキの心をぐちゃぐちゃに掻き乱していく。
ミサキの腰が、無意識のうちに小刻みに動き出す。快感に突き動かされるように、先輩の股間に自身の体を押し付けていた。
「うわっ。お前、自分で腰をヒクッヒクッ動かして擦り付けてんじゃん。俺のがそんなに気持ち良いのか?そろそろ入れるか!」
先輩の言葉に、ミサキは必死で理性を保とうと叫ぶ。
「イヤ! だめ! 入れちゃダメっ!! いやぁっ! ……っんっ!! ああっ!! 痛いっ……あっ……やめて……!」
ミサキの叫びも虚しく、先輩は無理やりミサキの中に押し込んできた。にゅぷっ、にゅぷっ、と湿った音を立て、腰を動かされ、熱い塊がミサキの中を侵食していく。その瞬間、スマホのシャッター音が響き、ミサキが先輩に抱かれている姿が写真に撮られた。
そのまま、先輩は中で出してしまう。ドロッとした温かい液体がミサキの子宮に流れ込み、アソコから血の混じった精子が溢れ出た。それは太ももを伝い、つーっと垂れていく。その光景もまた、スマホのシャッター音と共に切り取られた。
あ……中に出されちゃった……。ダメなのに、気持ちが良い……。わたし、どうなるの……?
ミサキの頭は混乱し、どうしていいか分からなかった。罪悪感と快感が混ざり合い、ミサキの心を激しく揺さぶる。
「いやーお前、初めてだったんだろ?初めてなのに気持ち良くなって何度もイクなんてすごいな……そんなに俺が良かったのか?」
「もう……やめて……」
先輩は、泣きじゃくるミサキの腕を掴み、立たせた。そのまま壁際まで引きずっていき、冷たい壁に押し付けられる。再び、ミサキの後ろから、先輩は熱い塊を押し込んできた。
「後ろからだと、また違った気持ちよさだろ?な?どうなんだよっ!?」
先輩の言葉に、ミサキは悲鳴のような声をあげた。
「いやぁっ! ああぁっ。 あっ……やぁっ……あっ……んっ……」
後ろから深く、奥まで入ってくる。そのたびに、ゾクゾクとした快感がミサキの全身を駆け巡り、脳が蕩けていくようだった。おかしくなっちゃいそう……。ダメなのに、マサト……たすけて……。ミサキの意識は、理性の淵に沈んでいく。
パンッパンッと肉がぶつかり合う音が静かな教室に響き渡る。先輩に何度も後ろから打ち付けられ、ミサキは何度もイってしまった。そのたびに、潮が噴き出し、ミサキの足元が濡れていく。
「お前スゴイな……潮噴く程気持ち良かったのか?エロいなー」
「ううぅ……やめて……もう……やめて……お願い……」
泣きながら懇願するミサキの言葉を、先輩はせせら笑う。
「じゃあ、お終いにしてやるからキレイに舐めて掃除してくれよ」
快感で膝がガクガクと震え、ミサキは力が入らず床に座り込んでしまう。その顔の前に、先輩のアレが近づけられた。ヌルヌルと精子と愛液で汚れたソレが、今まで自分の中に入っていたという事実がミサキを絶望させた。先輩はソレをミサキの顔に押し付けてきたかと思うと、無理やりミサキの口を開かせ、口の中に入れられた。そして、先輩のソレを舐めさせられ、その瞬間もスマホのシャッター音が鳴り響いた。
「また、頼むわ。まー、断ったら写真バラ撒くからなー。エッチな写真をよ……これなんか最高じゃね?」
先輩がスマホの画面をミサキに突きつけた。そこには、ミサキが先輩にアソコを入れられて恍惚とした表情を浮かべている写真が写っている。顔までくっきりと。さらに先輩は、ミサキが先輩のソレを咥えている写真や、机の上で股を開き、割れ目から精子が溢れて垂れている写真、そして顔に精子を掛けられている写真などを次々と見せてきた。
ミサキは顔から血の気が引いていくのを感じた。心臓がドクドクと不規則に脈打つ。こんな写真、もしマサトが見たら……。絶対に嫌われる。マサトの優しくて、どこまでもミサキを信じてくれようとする瞳を思い浮かべ、ミサキは絶望した。もう、マサトの隣にいる資格なんて、自分にはないのかもしれない。
あれから、毎日のように空き教室に呼び出され、先輩に犯されていた。何度も中で出され、その度に身体に深い快感が走り、ミサキは何度もイってしまっていた。先輩の都合の良い玩具に成り下がってしまった自分が、心の底から嫌いだった。
「もー、起きないんだから……」 ミサキは、仕方ないなぁという顔をしながらも、そっとマサトの額に自分の額をくっつけた。そして、彼の唇にそっと自身の唇を重ねる。昨日のキスの名残が、まだ甘く舌に残っている気がした。「ん……ミサキ……」 マサトの口から、掠れた声が漏れる。ゆっくりと瞼が持ち上がり、ぼんやりとした視線がミサキを捉えた。「おはよう、マサトくんっ!」 ミサキが満面の笑みで言うと、マサトはまだ覚醒しきらない頭で、にへらと笑った。「おはよ……って、また来たのかよ……」 呆れたような、それでいて嬉しそうなその声に、ミサキは心の中で「作戦成功!」と小さくガッツポーズをした。「だってもう、マサトくんがいないと寂しいんだもん」 ミサキは、そのままマサトの胸にダイブするように抱きついた。二人の体が密着し、お互いの温もりを感じる。マサトの腕が、自然とミサキの背中に回された。「ったく……俺も寝不足なんだよ」 そう言いながらも、マサトの声はどこか甘い響きを含んでいた。彼はミサキの髪に顔を埋め、深く息を吸い込む。「ん……ミサキの匂い、落ち着くな」「マサトくんも……良い匂い……」 ミサキは、マサトの胸元でゴロゴロと甘える。その仕草に、マサトの腕の力がさらに強くなった。二人の間には、昨日から始まったばかりの恋人同士の、甘く柔らかな空気が満ちていた。 翌朝、ミサキは朝から学校に行くのが楽しみで仕方なかった。少し早くマサトの家に迎えに行くと、いつも通り眠そうな顔で玄関に出てきた。ミサキはそんなマサトの頬に、おはようのキスを落とした。 「ん、んんー……」 マサトは、恥ずかしそうに目を擦り、ようやく目が覚めたようだった。ミサキは、そんな彼の様子が可愛くて、思わず「あはは」と笑ってしまった。「ご機嫌だな〜」 マサトは、まだ少し眠たそうにしながらも、ミサキの様子に気づき、くしゃっと笑った。「そりゃ……マサトくんと会えるからねっ♪」 ミサキは、そう言ってマ
落ち着きを取り戻すと、ミサキは背負っていたリュックから、丁寧に包まれた手作りのお弁当を取り出した。色とりどりの具材が詰められたそれは、開けた瞬間にふわりと甘い香りをあたりに漂わせた。「お、お弁当……?」 マサトは、その香りに誘われるように、ミサキの隣で目を輝かせた。驚きに目を見開き、まじまじとミサキが差し出したお弁当箱を見つめる。「これ……ミサキが作ったのか!?」 彼の声には、驚きと、信じられないといった感情が入り混じっていた。ミサキは、そんなマサトの反応を見て、心の中で「やった!」とガッツポーズをした。彼の喜ぶ顔が見たかったのだ。「ふっふーん! 朝早くから起きてお弁当をマサトくんの為に作ったんだからね!」 ミサキは、胸を張ってマサトを強調した。「いやー、てっきりラーメンとかしか作れないかと思ってたからすげーや」 マサトは、感心したようにそう言った。「ちょ、あの時は、材料がなかったからって言ったでしょー!もうー」 ミサキは、ぷくりと頬を膨らませた。 その後、二人は秘密基地の木に登った。子どもの頃は広々と感じたその場所も、体が大きく育った今では、二人が身を寄せ合うとぎゅうぎゅう詰めになるほどだった。しかし、それがかえって心地良く、触れ合う肩や腕から伝わる互いの体温が、二人の距離をいっそう縮めた。木々の葉が頭上を覆い、差し込む木漏れ日が秘密めいた光の粒となって、彼らの周りをきらきらと照らしている。 秘密基地の中で、ミサキとマサトは昔話に花を咲かせた。木々の葉が頭上を覆い、差し込む木漏れ日が秘密めいた光の粒となって、彼らの周りをきらきらと照らしている。ひんやりとした土の匂いが、二人の幼い頃の記憶を呼び覚ますようだった。「なあ、ミサキ。覚えてるか? あの時、お前、ドングリ集めて『お宝!』って言って、この地面に埋めたがってたよな」 マサトが楽しそうに言うと、ミサキは頬を染めて、マサトの肩を軽く叩いた。「もう! そんな恥ずかしいこと、言わないでよ!」「あはは、でも
「ミサキ!! 出ちゃう……」 マサトくんの切羽詰まった声が、わたしの耳元で響く。奥を突き上げられるたびに、快感の波が押し寄せ、わたしは彼のモノを締め付けた。「う、うん……なかでいっぱい……だして……」 わたしも同じ気持ちだった。彼の熱いモノがわたしの中で広がっていくのを感じ、全身がとろけるような幸せに満たされていく。背中に回されたマサトくんの腕に力がこもり、わたしは彼の体温を肌で感じながら、その温かい感覚を全身で受け止めていた。 お互いに絶頂の余韻で仰向けになり、二人でぼんやりと空を眺めていると、復活したマサトくんが、いたずらっ子っぽい顔をしてわたしの胸を触ってきた。「んっ……」 彼はわたしの反応を面白がるように、指先で優しく乳首をなぞる。ぞわりとした快感が全身を駆け巡り、わたしは思わず身体を震わせた。「ちょっと見ても良いか?」 マサトくんの問いかけに、わたしは嬉しさと照れが入り混じった表情で答えた。「えぇーちょっとなのかなー? さっき……いっぱい吸ってたよね? もおー」 彼はわたしの薄水色のTシャツを再びまくり上げ、スポブラを優しく捲り上げた。露わになったピンク色の小さな乳首を、マサトくんは嬉しそうに見つめている。そして、興奮したようにまた乳首を吸い始めた。もう少し待ってて……たぶん、もう少し大きくなると思うからと、申し訳ない気持ちになってしまう。 吸われるたびにゾクゾクと気持ち良くて、わたしは内ももをモジモジさせてしまう。「んんっ、あ、ひゃぁ……」 甘い声が、抑えきれずに漏れ出した。マサトくんはそんなわたしの反応を愛おしそうに見つめながら、さらに深く吸い上げる。熱い舌が乳首を舐め回し、時折、甘噛みされるたびに、身体の芯から痺れるような快感が走った。「ん、ひぅ……まさと、くん…
くちゅり……と、マサトくんのモノがわたしのアソコへ触れると、甘い快感が襲ってきて、ビクンッと身体が反応し、声が出てしまう。彼の熱いものが、わたしの敏感なクリトリスを擦り、じんわりと濡れていく感覚に、わたしは思わず息をのんだ。「ひゃっ、んんっ……」 そのままにゅぅぅと、じんわりと熱いものが深く入ってくると、再び全身を駆け巡る快感と、彼との繋がりを感じる幸せな気分に、わたしは身体を震わせた。中は彼の熱で満たされ、わたしの内壁をゆっくりと押し広げていく。「ん、あ……っ、ま、さとくん……っ」 わたしが甘く囁くと、彼はわたしの髪をそっと撫で、優しく微笑んだ。その眼差しは、情欲に濡れながらも、深い愛に満ちている。「好きだよ……」 彼の言葉に、わたしは胸がいっぱいになった。彼に抱きしめられたまま、わたしは彼の首筋にそっと顔を埋める。汗ばんだ肌の匂いと、彼の熱い体温が心地よかった。「ん、んん……っ、マサトくん、っ、わたしも……」 マサトくんは、わたしの身体をゆっくりと奥まで満たしていく。激しい動きではないけれど、その一つ一つに彼の愛がこもっているようで、わたしは全身を快感に震わせた。「は、ひゅう……っ、あっ……う、ん……」 彼の大きな手が、わたしの太ももを優しく撫でる。その温かさが、わたしをさらに溶かしていくようだった。「ごめんね、無理させてない? もし痛かったら、すぐに言ってね」 彼の優しい言葉に、わたしは首を振って応えた。「大丈夫、っ……! 全然、痛くない……っ。むしろ、マサトくんの愛が、すごく気持ちいいから……っ」 わたしの言葉に、マサトくんは嬉しそうに微笑んだ。そして、二人の愛を確かめ合う
ミサキは、内ももをモジモジさせながら、頬を赤くしていた。「ん……? もしかしてトイレか?」 マサトは、ミサキの様子に気づいて首を傾げた。「はぁー? ち、違うしっ」 ミサキは、思わず語気を強めた。余計に顔が赤くなった気がした。「そうか? なんだかモジモジしてるからさ……」 マサトは、不思議そうな顔でミサキを見つめる。ミサキは意を決し、俯きがちに尋ねた。「……わたしを見て……興奮しちゃった?」 思い切って聞いてみたものの、心臓がバクバクと音を立てるのが聞こえるようだった。「……ま、まあ。そりゃ……好きな人のパンツをみたら、ふつう興奮するだろ」 マサトは、少し顔を赤らめながらも正直に答えた。それを聞いて、ミサキはほっと安心した。「ふぅーん、わたしを見て興奮しちゃったんだー! マサトくんの、えっちぃ~」 ミサキは、からかうようにマサトを見上げて言った。 その言葉でマサトが察したようで、そっとミサキを抱きしめてくれた。彼の腕の温もりが心地よい。「……マサトくん……したいのかな……?」 ミサキは、マサトの胸に顔を埋めながら、そっと尋ねた。「え? いいのか? こんなところで」 マサトの声には、迷いがにじむ。「……大切な二人の思い出の場所だし、幸せの思い出を更新したいかな」 ミサキは、そう囁いた。 二人は手を繋ぐどころか、寄り添いながら秘密基地に近寄った。もう我慢できないといった様子で、お互いを見つめ合い、キスを始めた。ちゅぱっ……♡「ん、んっ……はぁ、はぁ……。 んっ、
「……当たり前だろ。ミサキは……彼女なんだし。嫌……なのかよ」 マサトの声には、少しの戸惑いと、ほんの少しの不安が混じっているように聞こえた。嫌なわけないじゃん! ちょっと……確認しただけだもん。恥ずかしくて、ミサキは俯きながら返事をした。「う、嬉しいに決まってるじゃん!」 ミサキがそう返事を返すと、マサトも恥ずかしそうに顔を逸らしながら、嬉しそうにそのまま歩き続けた。繋がれた手のひらから伝わる温もりが、二人の確かな絆を物語っていた。「そういえば公園って、どこの公園に行くの?」 ミサキは、ふと疑問に思い、隣を歩くマサトに尋ねた。「この道で分からないか?」 マサトは、からかうようにミサキの顔を覗き込んだ。「うんぅ~ん……あっ!」 ミサキは、何かを閃いたように声を上げた。「あはは……そう、あの公園だぞ」 マサトが楽しそうに言うと、二人は顔を見合わせて声を揃えた。「「宇宙船の公園!!」」 ミサキとマサトは、満面の笑顔で繋いだ手をぎゅっと握りしめた。 わたしたち二人だけの呼び名だけれど、思い出の公園だ。二人で秘密基地を作った、あの公園か〜。懐かしいな〜♪「今じゃ……マサトくんが船長だねぇー」 ミサキは、マサトを見上げてにっこり笑った。「あはは……良いのか? 船長の座を譲っちゃっても」 マサトは、からかうようにミサキの頭をくしゃっと撫でた。「マサトくんなら……良いかなっ」 ミサキは、照れながらも満面の笑みで答えた。♢宇宙船の公園 公園に入ると、そこは手つかずの自然が残る場所だった。多少整備されている程度で、木々が生い茂り、ひんやりとした空気が心地よい。近くに遊具のあ